日々の生活の中で しかたなく失われてゆくさまざまなもの達の存在は
消えてしまっても、私たちを立ち止まらせます。
彼の作品は都会の中で、消えてなを 失われない風景のように、
流れの底に入った砂のように、あるいは歩道の隙間に入り込んだガムのように....
それはいつか風化するものであったとしても、
今日の歩みからすれば永遠と見間違うくらいに留まり続け
流れに ささやかな邪魔をしながら身を潜めているようです。
2002年秋、流れの底からわずかな砂が吐き出され、
歩道のガムは誰かの靴の裏にほんの少しへばり付き、
札幌コンチネンタル・ギャラリーでの一週間の個展のために製作した
十点の作品は、静かに不思議な空間を出現させてくれました。
その作品の中の一つである「Big City」=「21世紀の案山子」は
アメリカのニューヨークを思って作ったと言います。
残された片足片翼で意気地なさげに しかし力強く、
世界が失っていたものが何であったのかを問いかけてきます。
そして、飛べない歩けない鳥の存在は、見る人自身の内側に在る優しさの翼と
力強い足を得て、今にも飛び立とうとしているようです。
「Urban Mystery」=「都会の古沼」は都会にひっそりと息づく不思議なもの、
まるで彼自身がそこに立っているようです。
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